思い出
お見舞い -オキザリスの花束-
時間がたっぷりあった小学2年生の春、なかよしのひでこちゃんと放課後
いつものように駄菓子屋さんに行ったりしてブラブラしておりました。
お日様がポカポカしてて小春日和の平和な午後です。
今はもうあんまりないけど、当時は空き地なんかもあってわけのわからない草を摘んだり、
土管にのっかったりして日が暮れるまで遊ぶことも多かったです。
ひでこちゃんと私は同じ男の子が好きでした。
小林君です。
彼は頭が良くて、ドッヂボールがとっても上手だった。(私はとっても下手だった、逃げ足だけは速かった)
クラスのほとんどの女の子が彼を好きだったというモテモテ君なのでした。
その後、もう一人、好きな子が出来るのですが(彼もモテモテだった。頭がよくて優しくて運動神経
がよかった。)2人とも、中学生になっても部活にがんばってて勉強もできる好青年で、
でもその頃はちょっと不良っぽい子がもててたので小学生の頃ほどはもててなかったようです。
今思うと小学生はなかなか見る目があるなと。(だんなさんは初恋の子に性格が似ていると思います。
原点に戻るのって大事なのかも 笑)
だんなさんを除く今まで好きになった人の中でこの2人が一番素敵!(笑)
(あ、もちろんだんなさんは今までで一番だと思います。ここ読むしね、多分、言うとかんとっ! 笑)
じゃあ、今までの男の人はどんなんやねん、ホンマに・・・・。
きっと今では2人ともいいお父さんになっているんだろうな。
で、話をもどしますね。小林君はもう4日ほど風邪で学校を休んでるのです。
2人でブラブラしながらすごーく自然に「なー、お見舞い行こか?」(私)となりました。
ひでこちゃんも「うん、行こ、行こ!」と2人ともすごいうれしくなったのを覚えています。
「あそこにお花がいっぱい咲いてるから、(空き地のはしっこ)あれ持っていこ!」(私)
と、なって、春の陽だまりのなか
2人でお花を摘んで小さな花束を作りました。
そのお花はオキザリスというピンクの小さな花を付け、葉っぱはクローバー(しろつめくさ)に似ています。
(まったく違う種類のお花です)
今では道端によく生えていて雑草扱いの花です。
もともと外国から観賞用として輸入されたのですが繁殖力が強いため、雑草となってしまったようです。
誰でも一度は道端で見たことのあるお花です。
地元の公立学校に行っていたので家も近所で知っているのです。
お見舞いに行くと、小林君のおばちゃんがでてきて、びっくりしつつニコニコしていました。
彼は男の子ばかりの兄弟だったのでおばちゃんにしたら、「女の子は可愛いなー」と思ったと思います。
今思うと、そんな表情でした。フフ。
だって陽ちゃんが小学生になってガールフレンドが2人、自分達で摘んだ小さな花束を持ってお見舞いに
来てくれたら、もうっ女の子って可愛い〜〜!!ってなるもんね。
家に入ると、小林君はすっかりよくなってて兄弟で大暴れしていました。
おばちゃんは洗濯物をたたんでいて家はちらかってて(笑)、お茶とかお菓子とか食べたのかな?
その記憶がないのです。
でも小林君の照れくさいような、恥ずかしいような、少し怒っているような表情は覚えています。
帰り道、私とひでこちゃんはお見舞いを達成して満足していました。
小林君は迷惑だったかもしれませんね。恥ずかしいというか・・・。
クラスの他の女の子達より、一歩リードしたなんて思っていたのでしょうか?
お花摘みも楽しかったのでしょうね。(笑顔)
空の色はもう、薄くなって透明な感じがしました。
生暖かい、夕暮れの風がふんわり吹いておりました。
おまけ・・・・
その後、ひでこちゃんとは高校まで同じでした。
中学生になって私は陸上部に入って練習がすごく厳しくて(夏とか今と違って
水分もまったく摂らずに、めちゃくちゃ走らされた・・・よく死なんかったなーと思う)
友だちとブラブラする時間がまったくなくなり、それから疎遠になってしまいました。
お母さん同士は年賀状でやりとりしていたらしく
私よりはやーく(笑)に結婚してお母さんになられているようです。
よかったです。
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春のポカポカ陽だまりの中、お花摘みした思い出の
イメージで1/20の朝、急いでちょこちょこっと描きました。
この女の子みたいに髪の毛サラサラやったら
かわいかったのになー。
私は髪が固くて、朝はいつも大爆発していました!
今はリンスとか、とてもいいのがあるからなんとか
かんとか、かっこ付いてますが・・・・。
昔はプチ苦労しました。
憧れなんです、サラサラ髪。